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大会詳細
セーリング競技におけるリアルタイム風況可視化への取り組み
2025年夏、セーリングナショナルトレーニングセンターである「和歌山セーリングセンター」を拠点に活動する和歌山セーリングクラブと和歌山県セーリング連盟は、競技力向上と大会運営高度化を目的に「リアルタイム風況可視化」に取り組んだ。
本取り組みで導入したのは、京都府のメトロウエザー株式会社が開発・提供するドップラーライダー観測システムである。最大半径約15km圏内の風向・風速をグラフィックスで可視化し、任意地点の詳細データも即時に数値表示できる点が特長だ。
セーリングにおいて風の読みは勝敗を左右する決定的要素である。しかし従来、大会運営や競技現場では経験や感覚に頼る部分が大きく、広域の風況をリアルタイムで共有する手段は限られていた。また観客にとっても、レース中の戦略や駆け引きを直感的に理解することは容易ではなく、競技の魅力を十分に伝えきれないという課題があった。
そこで、トラッキングシステム「Trac Trac」と連携。全日本ミドルボート選手権およびJOCジュニアオリンピックカップ(ジュニア部門)では2D表示を、全国高校総体(インターハイ)ヨット競技では3D表示を提供した。これらのデータは会場内大型ビジョンや運営・関係者のタブレット、スマートフォンで共有され、運営判断やコース設定の精度向上、安全管理の強化、さらにはレース分析や育成指導にも活用された。
風と艇の関係性が可視化され、実況と組み合わさることで観戦体験は大きく進化した。本取り組みは「ゲームチェンジャーとなる技術」「競技理解と上達を加速させる重要な情報」と高く評価されている。関係者は今後もさらなる高度化を目指し、挑戦を続けていく。